神奈川2陣差戻審 メーカーは和解の決断を

 建設アスベスト神奈川2陣訴訟は、2022年の最高裁で解体作業に対するメーカー責任が否定され、原告1名のみが東京高裁に差戻されていました。

 1月24日、差戻審の第1回口頭弁論期日が開かれ、原告の意見陳述をおこない、結審しました。

 裁判長から、和解協議をすすめる趣旨の発言があり期日が決まりました。

 また判決は5月29日、午後1時10分と指定されました。

メーカーは和解せよ

 原告は1名、被告メーカーは、A&Aマテリアルとニチアスの2社のみ、最高裁判決で2社の責任は確定して差戻審での争点は「損害額(各被告の責任割合)」に絞られています。

 最高裁判決後、被害者本人は亡くなり、遺族が訴訟を引き継いでいます。

 建材メーカーには、これ以上裁判を長引かせることなく、和解解決を決断することを求めていきます。