東京1陣差戻審結審 和解を勧試

 10月10日、建設アスベスト東京1陣訴訟の差戻審が結審しました。

 原告・弁護団の最終弁論では、多くの仲間が亡くなる悲痛な被害を訴え、企業の責任を認める判決とともに、企業に対して補償制度に参加し訴訟とともに全面解決することを求めました。

 結審にあたって、裁判長は 「本件の事案に鑑み、和解勧試します。和解の進め方は後日双方にご連絡します」とし、判決日は「追って指定」となりました。

 裁判所が和解に言及するのは全国3度目で、企業には法的・社会的責任を真摯に受け止め和解解決に応じるべきです。

 原告・弁護団、組合では、企業への要請、政治への働きかけを強めていきます。

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 東京1陣は2008年、全国で初めて提訴した300人を超える最大の原告団です。2021年最高裁判決で企業の加害責任を前提に東京高裁に差戻され審理が続いていました。